PC-E500シリーズとセントロニクス準拠のパラレルインターフェースを持つプリンタを接続するケーブルです。PC-E500の11ピンコネクタに接続します。
CanonのBJ-10vのみで動作確認をしましたが、ほとんどのプリンタで使えると思います。
この液晶モジュールでも使えます。
ただし、プリンタドライバが対応しているのはESC/PかPC-PRコマンドのみなので、このコマンドに対応していないプリンタに印刷する場合はプリンタドライバを自作する必要があります。
最近の低価格のプリンタはほとんどがこのコマンドに対応していません。
- 回路図
paraif.png
シフトレジスタを使ってシリアル→パラレルの変換をしています。
STROBE出力、BUSY入力はバッファを通して接続しています。
セントロニクス規格をちゃんと調べていないのでプリンタによっては動作しない場合があるかもしれません。
- 部品リスト
部品名 | 数量 |
74HC04 | 1 |
74HC164 | 1 |
抵抗10kΩ | 5 |
積層セラミックコンデンサ0.1μF | 2 |
ヘッダピン(アングル・13ピン) | 1 |
ユニバーサル基板 | 1 |
アンフェノール36ピンコネクタ(オス) | 1 |
10芯シールドケーブル | 1 |
ケース(タカチ SW-40) | 1 |
36ピンコネクタとケーブルをばらで買うより市販のプリンタケーブルを流用するほうが安上がりです。
回路にケーブルを直付けしないで、D-Sub25ピンコネクタ(メス)を取り付けて市販のプリンタケーブルで接続しても良いです。
- 製作
コネクタをちょうど良い高さにするために、部品を基板の半田面に実装して裏面に出た足をカットして基板の裏面を平らにしています。表面実装用の部品で作る方が楽かもしれません。
ヘッダピンは13ピンのものを使って両端2ピンをコネクタの形状に合うように曲げると誤挿入防止になります。
市販のプリンタケーブルのPC側コネクタを切って使っています。
- ドライバのインストール
プリンタに印刷するためには、まずプリンタドライバをインストールする必要があります。
プリンタドライバ・印刷コマンド paraif.zip
- PRINTSYSをPLINKなどでポケコンに転送する
転送方法はこちらを参考にしてください。
- PRINTSYSをロードして実行する
BASICから実行する場合(E:ドライブにPRINTSYSがある場合)
LOADM"E:PRINTSYS"
CALL &BE000
HMFから実行する場合
PRINTSYSにカーソルを合わせてXキー、リターンキーを押す
※プログラムをロードする前にマシン語領域を7KB以上確保してください。
- プリンタドライバのインストールが完了すると、LP:、NLP:のデバイス名が使用可能になります。
プリンタドライバにはESC/PモードとPC-PRモードの2種類のモードがあります。
使用するプリンタに合わせて切り替えてください。
初期状態ではESC/Pモードになっています。
ESC/Pモードに変更
INIT "LP:E"
PC-PRモードに変更
INIT "LP:P"
- 印刷
プリンタデバイスに対してテキストデータを出力するとプリンタに印刷されます。
LP:、NLP:の2つのデバイス名があります
LP:
データを加工しないで直接プリンタに出力するためのデバイスです
漢字は出力できません。プリンタに直接コマンドを送信する場合などに使用します。
NLP:
文字コードをSJISからJISに変換してプリンタに出力するデバイスです。
通常はこちらを使用してください。
BASICからテキストファイル(E:TEST.TXT)を印刷する場合
COPY "E:TEST.TXT" TO "NLP:"
HMFから印刷する場合
印刷するファイルにカーソルを合わせてCキーを押してNLPと入力してリターンキーを押す
BASICのプログラムから印刷する場合
10 OPEN "NLP:" FOR OUTPUT AS #1
20 PRINT #1,"印刷のテスト"
30 CLOSE 1
- 印刷コマンド使って印刷する
プリンタドライバに同梱されている印刷コマンド(LPT)を使うとプリンタドライバをインストールしなくても印刷することができます。
プロトコルはESC/Pのみ対応しています。
BASICからテキストファイル(E:TEST.TXT)を印刷する場合
LOADM "E:LPT"
CALL &BE000"E:TEST.TXT
HMFから印刷する場合
印刷するファイルにカーソルを合わせてXキーを押してカーソルを先頭に移動して"LPT "と入力してリターンキーを押す
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