回路について
論よりRUN(動けばOK)という方は読み飛ばして下さい。
E500シリーズの右側のコネクタからは、大抵のパソコンに装備されているRS-232Cと同じ信号が出ています。しかし、信号の電圧が異なっているので直接パソコンに接続することはできません。
E500の信号の電圧は、0のときは0v、1のときが+5v、一方RS-232Cの電圧は0のときは-12v、1のときが+12vとなっています。
レベルコンバーターというのは単に(0v,+5v) <-> (-12v,+12v)という電圧の変換をするだけのものです。
しかし、ただ電圧を変換するだけとは言っても、この回路を正負の電源を用意してトランジスタと抵抗を組み合わせて作るとかなり複雑な回路になってしまうので普通は専用のICを使います。
有名なICでMAX232というのがあります。このICは+5vの単電源で動作し、内部で±12vを作り、送受信2チャンネルづつのレベル変換をすることができるものです。
このICを使うと簡単にRS-232Cインターフェースを構成できますが、実際は他に外付けコンデンサが4個とインバーター(74HC04など)が1個必要です。今回作るのはこれよりもさらに簡単な回路です。
回路を見ればわかるように、使用する電子部品はダイオードが4個と抵抗が2個だけです。
こんな回路で動くの?と思うかもしれませんがちゃんと動きます。
パソコンからポケコンに送信する部分は、パソコンの±12vを直結するとポケコンが壊れるので、抵抗とダイオードで+12vを+5vに、-12vを0vに変換します。
ポケコンからパソコンに送信する部分は単に直結しているだけです。本来±12vの電圧が必要なのにこの回路では0v〜5vしか電圧が変化しません。しかし、受信側のスレショルドレベルは実際にはC-MOSに近いところにあるのでちゃんと動くというわけです。
と、いかにも自分で考えたような口調で書きましたが、この回路を考えたのは私ではありません。